法人向けVPNは、リモートワーク・支店間接続・クラウドアクセス保護のために必要な基盤です。個人向けとは選定軸が大きく異なります。

結論、現代の法人VPNは「従来型VPN」から「ZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス)」へ移行する流れにあります。選定時は中長期の方針も考慮する必要があります。

※製品仕様は2026年4月時点の概要情報です。最新情報は各ベンダー公式サイトでご確認ください。

スマートフォン操作

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法人VPNの3タイプ

1. 拠点間VPN(サイト・ツー・サイト)

本社・支店をIPsecで結ぶ古くからの方式です。ルーター機能で実装され、初期投資が比較的抑えられます。

2. リモートアクセスVPN

在宅勤務者・出張社員が社内ネットワークに接続するためのVPNです。SSL-VPN・IPsec-VPNで実装されます。

3. クラウド型VPN / ZTNA

近年の主流は「ZTNA」です。ネットワーク単位ではなくアプリケーション単位で認可し、社外からも社内と同等のセキュリティで接続できます。

選定時の7ポイント

1. ユーザー/デバイス認証の強度

多要素認証(MFA)、デバイス証明書、端末ポスチャーチェック(OSバージョン・マルウェア対策状況)が整うか確認します。

2. セッション管理とログ

接続ログ・通信ログの保管期間、SIEM連携可否を確認します。

3. スループットとSLA

同時接続数・帯域・冗長構成で業務影響が変わります。

4. クラウド・SaaS連携

Microsoft Entra ID・Google Workspace・Okta等IdPとの連携性を確認します。

5. 運用管理UI

ポリシー配信・ユーザー管理・監査レポートの操作性は運用コストに直結します。

6. スケーラビリティ

ユーザー数の増減への対応可能性を確認します。

7. 価格モデル

ユーザー単価・ゲートウェイ台数・データ転送量などで料金モデルが異なります。

主要製品カテゴリ

ZTNA型(クラウド)

  • NordLayer
  • Perimeter81(Check Point)
  • Cloudflare Zero Trust
  • Zscaler Private Access
  • Palo Alto Prisma Access

▶ NordLayerを見る

従来型VPNアプライアンス

  • Fortinet FortiGate
  • Cisco ASA/Firepower
  • Palo Alto PA-series
  • Check Point Quantum

OSS・内製

  • OpenVPN
  • WireGuard
  • SoftEther VPN

従来VPNからZTNAへ移行する理由

1. 攻撃対象面の縮小

従来VPNは「入った後は自由に動ける」設計で、侵害されると横展開が容易でした。ZTNAはアプリ単位認可で被害を局所化できます。

2. SaaS・マルチクラウド時代への適合

社内データセンター中心の構成は、M365・AWSなどへの直接アクセスが主流の現在では最適ではありません。

3. リモートワーク基盤としての常用

パフォーマンスと操作性の観点から、VPN常時接続のストレスをZTNAで解消する動きがあります。

導入ステップ

STEP1. 現状把握

既存のVPN機器・ユーザー数・アプリ一覧・認証基盤を整理します。

STEP2. 要件定義

セキュリティ要件・業務要件・運用要件を文書化します。

STEP3. PoC(概念実証)

上位候補2〜3製品でパイロット導入し、実運用を検証します。

STEP4. 段階移行

一部部署・一部アプリから段階的にZTNAへ移行します。

STEP5. 従来VPN停止

全ユーザー・全アプリの移行完了後、従来VPN機器を停止します。

よくある失敗

1. 認証基盤の統合漏れ

IdPが複数乱立すると、ZTNAの価値が半減します。先にIdP統合を進めるべきです。

2. 端末管理ポリシーの未整備

MDM/EDRとの連携なしでは、ZTNAのポスチャーチェックが機能しません。

3. ユーザー教育不足

ツール導入だけでは定着しません。運用手順とトラブルシュート手順の周知が必要です。

よくある質問

Q. 中小企業にZTNAは必要? A. 情報資産の重要性と事業規模で判断します。SaaS中心の業務なら小規模でも有効です。

Q. 個人向けVPNとの違いは? A. 法人は認証・監査・ポリシー管理が中核です。詳細はVPNおすすめ比較7社もご参照ください。

まとめ

法人VPNは「ZTNAへの移行」を視野に選定すべき時代です。個人向けはVPNおすすめ比較7社、社内ネットワークの基盤整備は光回線おすすめ比較、在宅勤務環境にはインターネット対処法もご覧ください。

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